2011/12/30

12月30日だから言える事。

みなさま、間もなく終わろうとしている2011年に際して。
大変お世話になりました。
みなさまって言っても、いろいろ。読んで下さってる方は勿論、このブログを読む事のない方々にも、大きな感謝の気持ちです。
とにかく、一緒に踊って下さったり、それに関わる事に従事してくださったり、と、それが本当に幸せなんだ、と強く感じております。

今年を振返ると、一様で表せない複雑な気持ちですが、とりあえず、カレンダーが終わるのでそれに便乗して心の整理をしてみようと思います。
C.I.co.は、今年、東京以外での活動が比重を増して、各地方で様々な方と交流出来ました。作品も作りました。贅沢な舞台にも立ちました。初めて東南アジアや東アジアにもご縁ができました。震災後の福島県にも何度か訪れて、ほんの少しですが、心と身体をほぐすお手伝いをしました。
逆に東京で企画していたものは、震災の直後で縮小したりその後も気持ちが不安定で企画できなかったり。そんな中、10月に東京で催した集中講座「ぎゅっと!」は、かなり確実な手応えを感じるものでした。また、演劇の方々とのコラボ「if...」は脳みその新しい回路を繋ぐ作業でした。もっともっと深めたいと心底思います。

つい最近、これからの事をやっと落ち着いて考え始めました。
そうなると、早いですよ。きっと。
2012年は、まだ大きな企画はしませんが、ちゃくちゃくちゃくちゃくと、準備期間です。焦らず、質の良いものを目指して進めて行きます。ご協力下さる方を募集します。詳細は、年明けに。

それはそうと、今日、洗面台の鏡を完璧に奇麗にしようと試みたのですが、やはりプロのようには磨けない。でも一つ発見したのは、鏡の汚れって、一つ消せば、二つ消えるのです。(もともと一つは写ってるからね。虚像だったのね)
大掃除の初心者は、鏡かガラス戸からしなさい、と聞いた事があります。
変化が大きく出て、やったぞ感があるからです。私、まさにそれ。

さて、心の鏡もちゃんと磨かないといけません。
今年は結構、これが曇った。猜疑心や迷いや諦めや不安や。。。
どうなる2012。というか、どうする自分、を突きつけて行くのだろうと思ってます。

皆さまには、また元気で笑顔でお会いしたいと思います。
私たちは、踊る場を提供して、身体と心を強く健康的にする事が仕事だと思ってます。

年明けには、「めでたいボールクラス」から始めます。
是非、転がりに来て下さい。

どうぞ良い年末年始をお過ごし下さい。

2011年 晦日 文責:勝部ちこ





2011/12/08

濃い冬の到来。

そろそろ2011年を振り返る頃(振返りたくない気持ちでもある)になって、加速度が付いたようにイベントが目白押し。かたや、来年度の助成金申請の書類や資料作成にも心を奪われながら、、、。

12月2、4日には、ついに鹿島、勝部、揃って「女優デビュー」 を果たす。
そんな大袈裟でもないし、誰もそれを認めてないけど、結局、人前で即興の台詞(声)を出すことを初体験したんだもの。
IF...(Improvisation Future)という新しいグループを、即興演劇の絹川友梨さんたちと立ち上げ、その第1回公演「Voices」が新宿のSPACE雑遊であった。
そのプロセスはとてもとても面白く、結論としては「今後大きな集客を見込める新しい芸術融合」。稀に見る「コラボの成功例」。大脳の右や左や、の話が好きな人には、「両方使ってへとへとになりました〜」。まあ、今回は未熟な私たちダンサーが解体する作業、頭脳明晰な俳優が構築する作業、ってな所だったでしょうか。


非常にエキサイティングで、緊張感溢れ、スピードに巻き込まれて、いつもの流れでは起き得ない領域に行き着きました。

打上げ、朝まで行ってまえ〜!
には、もうエネルギーも残ってなかったし、翌日から会津若松出張が控える中年ダンサーズ。電車が走るうちに退散し、次の日はぎーがしゃんぎーがしゃんの身体と、妙に冴える頭を抱えて、会津若松へ。

「文化庁の芸術体験授業」という事業の一環で、会津若松のある小学校にWSをする事が決まった。それに併せて、「ふれあいづダンスクラブ」の続編をしたり、夏の水害が記憶に新しい柳津(やないづ)の旅館、「花ホテル」にて第255回!!!!講演会を担当する、が2泊3日のなかで行なわれる。

何はさておき、その小学校がミラクル。というか、本来小学生というのは、この子達のような物だ、と思いたい。低学年約40名、高学年約40名に分けて 45分ずつ。
「瞳の輝き」なんて言葉、歯が痒くなりそうだけれど、この子達は持ってる。本当に目が輝くのです。Ricoのピアノの音にも反応しながら、体育館を思い切り走ったり転がったり、最後はなぜか全員が繋がって電車になって体育館を疾走。これが自発的に起こってしまった。



その夜は、「花ホテル」→ http://hanahotel.jp/の広間(畳の部屋)で、普通にワークショップをするはずだったのが、なんと!!!ネット中継される企画だった!!!!遠方で参加出来ない人や、このホテルに繋がってる人たちがこのWSの様子を見たり、途中で質問が来たりする。(その様子↓)
http://www.ustream.tv/recorded/18964282 




ここのご主人、塩田さん、ただ者ではない。
素敵に司会をし、結びの解説も入れ、中継後は懇親会=呑み会を手際良くセッティング。堅くもなく、ほどけすぎる事もない、心地良い親睦の場。絶妙な話術。
すっかり魅了されたC.I.co.であった。


なんて素晴らしい人たちがこの会津にはたくさんいるのだろう!
来る度に驚く、人材の厚さ。そして若い人たちにも面白い個性豊かな人が多い。
おじさんも、おばさんも、愉快でパワフル。
その秘密は何だろう?
それを探るべく、またすぐに行こうと思う。「ふれあいづダンスクラブ」のメンバーですから。


そして、一夜明けて、本日。
ある助成金申請の為に、面接に向う。
質問が徐々に申請しているプログラムとは大きくテーマが外れる。複雑な思いも広がるが、いっそ、全面的アピールだ!
と、最近あった素晴らしい体験談をまくしたて、会津やインプロシアターや台北フェスティバルを誉めまくってたら、1時間15分にも!
あ〜よくしゃべった。

かくして、師走は始まり、気がつけば終わっている事でしょう。
それは今年が終わるってこと?
カレンダーは終わっても、もの凄く膨大な記憶が残り、負の産物が繰り越され、人々は混迷街道を目的地が解らないまま走るのだろうか。

人はみないずれは死ぬのだから、それまでの時間が短くなったとしても、結果は概ね同じ。
だけれども・・・
そこまでは笑って過ごす時間が多い方が良いと思う。人との繋がりや、その感触を快と感じ、有り難いと感じる時間だったら素晴らしいと思う。


文責:勝部ちこ