2009/05/28

NPO法人Dance Association Seeds(DAS) @つくば by 鹿島聖子

NPO法人Dance Association Seeds(DAS)  コンタクト・インプロビゼーションWS
2009年5月24日(日)
対象:小学校高学年以上
場所:いきいきプラザ(つくば市)
時間:13:00~16:00
     

つくばにあるダンススタジオDance Association Deeds( DAS ) に勝部ちこ、鹿島聖子でワークショップに行って来ました。この団体との縁は、昨年11月に勝部ちこが筑波大学の大学院で特別講座を受け持った事に遡ります。平山素子さんからの依頼で、ちこさんが大学院の授業を受け持った時に、私もアシスタントとして付いていきました。そこで出会った大学院生(現在はもう卒業)の人が現在DASのスタッフとなって、ちこさんにWSを依頼して来ました。DASは、1998年10月に合同発表会を開催することを目的に、地域のダンスサークルを指導、運営していた筑波大学舞踊研究室に所属する学生と、その卒業生によって発足しました。小学生から大人まで大勢でとても活気のある団体です。

今回のワークショップでは、小学4年生から大学生、DASの先生方で20名くらいが参加してくれました。
小学生はバレエの子達が多く、ストリートダンスの子も少し混ざっていました。
皆元気で、若い(若過ぎ、、)エネルギーに大学生も押され気味な感じでしたが、普段慣れないコンタクト・インプロを楽しんで頂けたようでした。
会場のいきいきプラザは、ほぼ正方形のとても広い気持ちの良い場所で、周りに緑が多く空気もきれい。都内にもこんなに広いスタジオがあったらなあ、、と羨ましい限り。
DASのスタッフの方たちも、皆爽やかで明るくて、とても気持ちが良い人たちでした。
これをきっかけに、今後も良い関係を続けて行きたいと思います。
参加してくれた皆様、どうもありがとうございました。



2009/05/27

スティーブ・パクストンレクチャー・デモンストレーション+ダイアローグ by鹿島聖子

スティーブ・パクストンレクチャー・デモンストレーション+ダイアローグ
モデレーター:岡崎乾二郎
日時:2009年5月19日(火)18:00-21:00
会場:Gallary Objective Correlative(四谷アート・ステュディウム)
参加費:無料
定員:60名

鹿島聖子です。
スティーブ・パクストン関連の行事に参加出来たのはこれが唯一でしたので、
せっかくなので少し報告します。
スパイラルでの公演は、チケットがすでになくて見に行かれませんでしたが、
レクチャーでは公演での作品についての話も結構出ていたので、
どんなだったのかなあ、と見られなかった事が残念でした。

パクストンは、想像通り、もの静かで始終落ち着いて淡々と
話をしたり踊ったりする人でした。
名古屋の相馬秀美ちゃんが昨年CI36に参加した時に、
パクストンの講義をビデオに撮って来てくれていたので、
今回の「背骨の動き」や「二重螺旋構造」の話は、
微量の予備知識というよりは、「ちょっとだけ見た」
程度の予習があったのと、三枝はなちゃんのWS報告の
おかげで、面白く聞きいることが出来ました。

最初にコンタクト・インプロを始めた1972年の頃の本人や、
時代と現在が状況が違うのは当然だし、本人の歴史の中で
コンタクト・インプロに対する考えや活動も変化してくのもしかり。
ふーむ、今パクストンは背骨の動きにこだわっていたり、
それを映像の作品にしている、今までコンタクト・インプロを
見た事がなかった人は、もしかしてコンタクト・インプロって
床をゆっくりごろごろ転がる事じゃないか、と思われた人も
いるんじゃないかと思いました。

今回のレクチャーでは、シンポジウムではなくダイアローグ
という事だったので、モデレーターの方が思うところを対話形式で
話していた訳ですが、せっかくいろんな人が会場にいるわけだから、
シンポジウムの方が楽しいだろうなあとは思いました。

コンタクト・インプロにも一応型やスタイルがあり、
始まった頃から現在も引き継がれて各国の人がやり続けています。
そして、同時に時代や場所で発展変化して長く生き続けるものでもあります。
そんな事を再認識して、今後も自分たちの活動、ワークを頑張って
続けていこうと思った次第でした。









2009/05/24

スティーブパクストンワークショップ報告 by 三枝はな

Steve Paxton Workshop

「Material for the Spine」
2009年4月26日〜5月6日
東京藝術大学大学院映像研究所 新港校舎
主催/ DANCE DOCUMENTS JAPAN COMMITTEE(DDJC)
共催/東京藝術大学大学院映像研究科



こんにちは。
CIFJメンバーの三枝はなです。

横浜で行われた、
コンタクトインプロ創始者、スティーブパクストンのワークショップに参加してきました!


参加して、、

なんだか、すごい、10日間でした。

何がすごいかというと、

初日。
何も指示の無い1時間半。
スティーブは黙ってウォームアップみたいな事をしている。
真面目で内気な日本人達は、シーンとしたまま、それぞれストレッチなどをして過ごしていた(笑)
けど内心「この時間は何の時間なんだろう???」と不安になっていたのは私だけじゃなかった様。
さらに追い打ちをかけるように、
「明日からは、お昼ご飯休憩1時間とったあと、お昼寝を1時間するように」
と言い渡される。
計2時間も休みじゃないですか!

普段の生活、
どう時間を効率良く有効に使い結果を提示出来るか!
みたいな事に最も価値が置かれていたりする世の中です。

戸惑いました。
けっこう努力して、仕事休んだり、他の用事をけったりして、来てます。
なのにお昼寝??
ワークは??
たくさんいろいろやって下さいよー!!
と。


でもまあ、スティーブの時間に身を委ねてみる事にしよう、、。
えんちゃん(ルフトツークの)に話したら
「ミステリーツアーだね!」
うまい事言う!
まさに。

しかし昼寝はあっという間に習慣になり(笑。だって他にすることがないと出来るようになるんです!)、
私にとって、この「まったく普段と違う時間を過ごす」ことが、このワークショップの大きな要素となった。

ワークは、
「10日間、毎日7時間!」にしては
とっても少ない数。数で言ったらね。

そして、これがあれに使える!とか、効く!(?)とかは一切提示なし。
ただ、それを行う。
それができたからといって何になるのかは分からない、
それでも一生懸命取り組む。

長い時間かけてやらせる。
スティーブはやさしいおじいちゃんの視線で私達を見守っている。
ときおり、しゃっしゃっしゃ、と愉快そうに笑いながら。

C.I.ではおなじみの三日月ロール、とかやったのですが、
あれ、きちんとやるのはとってもむずかしいのです。

参加者は、C.I.を知らない方、ダンサーでない方もいらしたのだけど、
スティーヴは、とくに彼らがもがいているのを見ているのが楽しい、
と言っていた。
できないあなたがうらやましい、
とも言っていた。

海と陸の境、陸のへり、ほんとに波がじゃぽんじゃぽんいっているそばで
過ごした1週間半。
普段の生活とは全く違う、
時間と空間感覚を引き延ば〜されているような日々。

体内の水の質が変わりました。

こういう風な身体の変化の感じ方は面白かった。

もう体内の水は入れ替わってしまっただろうけれど、
あの体感だけは、こぼさないように、、もっておこう、大切に。。

いい時間をありがとうスティーブ!!