2009/05/24

スティーブパクストンワークショップ報告 by 三枝はな

Steve Paxton Workshop

「Material for the Spine」
2009年4月26日〜5月6日
東京藝術大学大学院映像研究所 新港校舎
主催/ DANCE DOCUMENTS JAPAN COMMITTEE(DDJC)
共催/東京藝術大学大学院映像研究科



こんにちは。
CIFJメンバーの三枝はなです。

横浜で行われた、
コンタクトインプロ創始者、スティーブパクストンのワークショップに参加してきました!


参加して、、

なんだか、すごい、10日間でした。

何がすごいかというと、

初日。
何も指示の無い1時間半。
スティーブは黙ってウォームアップみたいな事をしている。
真面目で内気な日本人達は、シーンとしたまま、それぞれストレッチなどをして過ごしていた(笑)
けど内心「この時間は何の時間なんだろう???」と不安になっていたのは私だけじゃなかった様。
さらに追い打ちをかけるように、
「明日からは、お昼ご飯休憩1時間とったあと、お昼寝を1時間するように」
と言い渡される。
計2時間も休みじゃないですか!

普段の生活、
どう時間を効率良く有効に使い結果を提示出来るか!
みたいな事に最も価値が置かれていたりする世の中です。

戸惑いました。
けっこう努力して、仕事休んだり、他の用事をけったりして、来てます。
なのにお昼寝??
ワークは??
たくさんいろいろやって下さいよー!!
と。


でもまあ、スティーブの時間に身を委ねてみる事にしよう、、。
えんちゃん(ルフトツークの)に話したら
「ミステリーツアーだね!」
うまい事言う!
まさに。

しかし昼寝はあっという間に習慣になり(笑。だって他にすることがないと出来るようになるんです!)、
私にとって、この「まったく普段と違う時間を過ごす」ことが、このワークショップの大きな要素となった。

ワークは、
「10日間、毎日7時間!」にしては
とっても少ない数。数で言ったらね。

そして、これがあれに使える!とか、効く!(?)とかは一切提示なし。
ただ、それを行う。
それができたからといって何になるのかは分からない、
それでも一生懸命取り組む。

長い時間かけてやらせる。
スティーブはやさしいおじいちゃんの視線で私達を見守っている。
ときおり、しゃっしゃっしゃ、と愉快そうに笑いながら。

C.I.ではおなじみの三日月ロール、とかやったのですが、
あれ、きちんとやるのはとってもむずかしいのです。

参加者は、C.I.を知らない方、ダンサーでない方もいらしたのだけど、
スティーヴは、とくに彼らがもがいているのを見ているのが楽しい、
と言っていた。
できないあなたがうらやましい、
とも言っていた。

海と陸の境、陸のへり、ほんとに波がじゃぽんじゃぽんいっているそばで
過ごした1週間半。
普段の生活とは全く違う、
時間と空間感覚を引き延ば〜されているような日々。

体内の水の質が変わりました。

こういう風な身体の変化の感じ方は面白かった。

もう体内の水は入れ替わってしまっただろうけれど、
あの体感だけは、こぼさないように、、もっておこう、大切に。。

いい時間をありがとうスティーブ!!

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